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犬に魔法をかける人|犬と幸せに暮らす方法

シーザーミランの犬と幸せに暮らす方法55

のレビューです。

2012年9月13日 アメリカ カリフォルニア州サン・イシドロのホテルロビーにて

「エル・エンカンタドール・デ・ぺロス!」
(犬に魔法をかける人)

「やあ、シーザー。いつも見てるよ」
「ありゃ一体どうなってるんだい、
すごいじゃないか?」

彼を見た人は皆、声を掛けていく。
年齢も出身も様々な人たちだ。
中には、番組の全167話を全部見た
と話す老婦人もいる。

ふと、道路の向こう側に目をやると、
白い犬を連れ散歩する若い女が見える、

あの道路の続く先に広がっているのは、
あの時、無限に続いているように
思えた砂漠や渓谷だ。

22年前、初めてこの地にたどり着いた記憶


1990年12月23日

岩陰に身をひそめながら、
辺りの様子をうかがう痩せた少年が居る。

アメリカでドッグトレーナーになる夢

を抱き
メキシコから不法に国境を越え
二週間も不毛の大地をさまよった末、
サンディエゴにたどり着いたものの、
飢えと疲労、いたたまれない程、孤独な姿であった。

あれから22年後、現在彼がホストを務める番組

「ザ・カリスマ・ドッグトレーナー」

は、世界100か国以上で放映されている

今回、彼に同行しているのは、
番組の撮影スタッフやカメラマン、
プロダクションマネージャーも一緒だ。
そう、シーザーミランは夢を叶えたのだ

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カリスマ・ドッグトレーナー、
シーザーミランは、
テレビシリーズ

「犬の気持ちわかります」

に於いて
400頭以上にわたり
問題犬のリハビリテーションを行っています。

シーザーミランが、
撮影で番組スタッフにいつも
念押ししていること、それは

「飼い主一家の悩みや相談は
自分に事前に知らせない」

と云う事だそうです。

白紙の状態で犬に向き合い、家族と話す。
「家族は、悩みのストーリーを語るが、
真実を語るのはいつも犬だ」そして、
犬の出すエネルギーに嘘や偽りは無く、

犬を少し観察するだけで状況を悟る

のがシーザーミランのやり方です。

この本は単に犬を扱うテクニックではなく
犬と関わる人間が、

  1. 自分のエネルギーを知っていること
  2. 常にバランスよく穏やかであること
  3. 毅然としていること

の重要性を述べています。

自分自身を直視し矯正する、
ことは本当に難しく、
大変な努力を要するでしょう。

この本に書かれていることは、
あくまでも彼独自のスタイルなので、
全部その通りにしなければならない
と云う訳ではないはずです。

ただ今回、この本を再び読み返してみて
前回には気づかなかったこと、
シーザーミランの「生々しい言葉」は

  1. パック(群れ)リーダーに必要な条件
  2. 私達が変われば、犬も変わること

を教えてくれるのです。
シーザーミランの著書第二弾
「犬がおしえてくれる大切なこと」
もいつか読んでみたいと思いました。

私はAmazonで買いました。